海外在住者の一時帰国あるあるVol.1「タクシーのドアを自力で開閉」

海外在住者がひさびさの一時帰国中についついやってしまう…そんな「一時帰国あるある」を、イラストとともに紹介する当企画。第1回は、「タクシーのドアを自力で開閉」です。

って、イラストみたいに中華拳法チックな閉め方はしませんが(あえて派手にしました)、同じことをした人いませんか?自力で、手動で、開閉。ちなみに私はベトナムに8年住んでいたのですが、バイク社会であると同時にそれなりのタクシー社会でもあって、どの会社のタクシーも手動で開いたり閉めたりするタイプでした。そんな生活環境に慣れてしまうと、日本でタクシーに乗ったときに気合を入れて開け閉めしてしまうんですよね。

そのたびに運転手さんから、「閉めなくていいですよ」「開けなくていいですよ」だなんて注意を言われて…アラヤダ!田舎者だと思われちゃう!なんてこっ恥ずかしくなるのですが、待ってくれ、そもそも自動開閉する日本のタクシーの方が異常なんですよ。世界的に見れば。海外に出たからこそ田舎者扱いになるってちょっと理不尽な気もします。まぁ、べつに田舎者扱いされた訳でもないんだが。

そもそもアジア諸国ってタクシーの運賃が安いですよね。こっからは想像ですが、欧米でも映画なんかでカジュアルにタクシーを使っているシーンが多いので、同じく安いんではないかと想像してる。

日本は都市鉄道が発展しているからこそ、「人ごみを避けて移動できる」というベネフィットがあり、タクシー運賃が高くて、そういった市場背景はUberなど配車アプリの戦略にも顕れるように感じます。同じ配車アプリでも、ベトナムだったらタクシー会社より安いけど、日本だったらラグジュアリーを押し出すために高いとか。

そういえば日本は運転手さんがドアを開けてくれるイメージがあるけど、そういったおもてなし精神が自動開閉というタクシーの機能として落とし込まれた気もしなくもない。なんて書くととても日本っぽい話ではある。

ちなみにタクシーの話じゃないんですが、友人は、一時帰国中に友人たちとレンタカーを借りて、助手席に乗り込んだつもりが「運転してくれんの?」と言われたそうです(ベトナムは日本と違って左ハンドル)。

作画:muraken
原案&文章:ネルソン水嶋


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2020-07-16|
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